新幹線はなぜ安全なのか

安全に停止する


新幹線の安全思想としては、早期地震感知システムを導入しているところにも表れているでしょう。地震の初期微動を検知して列車を停止させるシステムです。非常ブレーキも掛けることになりますが、このシステムがあったおかげで、さまざまな大震災でも大きな事故につながっていません。

実は鉄道各社の独自のシステムであり、気象庁より早く実用化したのです。普段は必要のない技術ではありますが、いざというときに安全性を高めてくれるシステムなのですから、導入していく価値があったといえます。実際にこのシステムがあったことで、海外にも輸出されるようになっていきました。

新幹線の安全思想に見られる部分ですが、止まれることが大きな意味を持ってきます。高速鉄道として、最高速度を競っていた時期もありましたが、止まれるからこそ速度を出せます。軽量化やブレーキの改善も進めていくことで、速度を出しても安全に走行できるようになってきたのは間違いありません。結果的に最高速度を高めなくても、ブレーキの性能によって停止に移るときの距離が短くなり、平均時速は高まっていくのですから、安全に走れる新幹線の価値の高さと日本人的な着目点の違いが見て取れるのです。